埼玉県 戸田市 「新伝統構法でつくるギャラリー 〜伝統文化の競作〜」
工事記録1 基礎配筋と 木材の刻み
工事記録2
建て方と上棟
工事記録3
造作
完成
日本伝統のすばらしい技術者たちの競作です。
クライアントNさんは家具のコレクターです。 ある意味、息も絶え絶えの日本各地の伝統産業の救い主でもあります。 日本各地、世界各地からの銘木を手に入れて、それをNさんが家具デザイナーに発注し、デザインし、家具職人が製作し、木曽の漆職人が漆で仕上げるという日本伝統の分業体制で世界にひとつしかない家具を作り上げています。
この建物はその家具を展示し、いろいろな方にそのすばらしさを実際に見ていただこうという趣旨で計画されました。 そんな建物ですから、伝統木構造を選ばれました。 今までのNさんの人脈から今回の建物は日本伝統のすばらしい技術者たちの競作となります。
写真は、1階の室内腰板に使用する秋田杉です。木曽平沢のふき漆仕上げです。大黒柱も漆塗りにします。
伝統木構造;木曽の平田棟梁+大宇根大工+岡大工 造作;新潟の岡本棟梁+加藤大工+山本大工 摺漆・ろ色漆・蒔絵漆;(有)木曽漆器木材工業 沈金; 木曽平沢の石本玉水 左官;東京の上野左官 建具;佐賀の竹下建具 無農薬畳;福岡県大川の添嶋畳店 洗面器、コンセントスイッチカバー、照明一部;有田の文翔窯 唐紙;東京のからかみ屋 銘木; 福岡県大川市の高田製材所、木曽の吉田無垢工房 材木供給;南木曽木材産業株式会社
構造材;土台 栗150×150 大黒柱 欅300×300 通し柱 木曽檜180×180 管柱 木曽檜150×150 落とし板 木曽檜 t=40 アーチ材;木曽檜間伐材 末口100φ
更地の状態の写真です。
2010年5月、地鎮祭が行われました。無事着工に入ります。
竣工が楽しみです。
建設データ
所在地 埼玉県戸田市
敷地面積 122.68平米
延床面積 175.39平米
構造・規模 新伝統木構造、地上2階
1F外壁;杉竪羽目板 2F外壁:土佐漆喰仕上げ アプローチ・玄関土間;豆砂利洗い出し 1F床; 木曽檜 t=27×150貼 1F天井; 木曽檜合成格子床120×240(120+60+60) 2F床; 木曽檜 t=27落とし込みの上 t=15縁甲板貼 2F 和室踏み込み床; メープル t=45×450 2F和室天井; 秋田杉竿縁天井 二重回縁 2F和室床の間壁; 漆喰磨き仕上げ 2F和室床の間床板; メープル t=45×1000 2F和室畳;無農薬柄織り畳
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